衣装デザイナー・舞台美術家・脚本家


Ester Krumbachová

(エステル・クルバホヴァー)

(1923年11月12日〜1996年1月13日)

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エステル・クンバホヴァー(Ester Krumbachová)はチェコのヌーヴェル・ヴァーグ作品の立役者とも言える美術家、衣装デザイナー、脚本家、演出家、舞台美術家です。ヴィエラ・ヒチロヴァー、カレル・カヒニャ、オルドジヒ・リプスキー、ヤロミル・イレシュ、ヴィェラ・ヒチロヴァーなどの巨匠たちの代表的な作品に名を連ね、チェコ・ヌーヴェルヴァーグ映画制作に大いに貢献し、その時代の作品を語るに欠かせない重要なアイコンの一人です。オルドジヒ・リプスキー監督の「第1世紀の男」、ヴィェラ・ヒチロヴァー監督の「ひなぎく」、ヤン・ニェメツ監督の「夜のダイヤモンド」、「祝宴と客」や「愛の殉教者」、カレル・カヒニャ監督の「耳」、ヤロミル・イレシュ監督の「ヴァレリエの驚異なる一週間」、自作映画「チェルト技師の殺人事件」などのチェコヌーヴェルヴァーグの名作は彼女をなくしては産ぶ声すらあげることがありませんでした。チェコの映画史においてかけがえのない存在でした。なかでも美術・脚本(監督と共同)・衣装デザインを担当した日本で根強い人気を誇る「ひなぎく」や「ヴェレリエの不思議な一週間」などは、クルンバホヴァーの芸術への観念そのものを表しています。